iPhone16にPLフィルタをつけた






クルマのダッシュボードに iPhone を固定して車載動画を撮影することがあります。いまのクルマはフロントガラスが鋭角に寝ているので、カメラの画角の外にある街路樹や街灯の光がフロントグラスに映り込み、それがそのまま撮影されてしまうことも起こります。そこで、一眼レフ用の偏光(PL)フィルタによって余計な反射光を打ち消そうとしています。これは狙い通り効く場合と、除去しきれない場合とがあります。
一眼用フィルタの装着は、その場限りならテープで付けたっていいのですが、私はスマホケースを少し加工して、フィルタを取り外しできるようにしました。詳しくは、上の写真を順に観察してもらえたら、ああなるほどねと、分かっていただけるはずなので、省略します。
マウント役のフィルタには気の毒ですが、ガラス面を割って捨てるので、傷ありのジャンクがあればそれを使いたいところです。ジャンクコーナーがあるようなカメラ店、例えば、東京中野のフジヤカメラジャンク館などに行けば、一枚数百円で手に入るでしょう。
フィルタと言っても、基本は丸い輪に目的のガラスフィルタを嵌め込んだものですが、厚みや形状はさまざまです。選べるなら、スマホケースに取り付けやすく、かつ、薄いものがよいです。iPhone の広角側レンズは思った以上に広角なので、厚みがあるとケラれます。
枠を取り付けたら、iPhone レンズのシルバーの枠が PLフィルタの内側に反射してしまうので対策します。私は手持ちのモルト(カメラの内部用の遮光材料)を使いました。黒くても、パーマセルテープのようにテカリがあるものでは内部反射を抑えきれないと思います。身の回りの材料で良いと思いますが、天体望遠鏡を自作するような人たちはいろんな方法を知っています。光学機器用ブラックといった特殊な塗料も、通販で手に入ります。
さて、下の6枚は、静止画撮影に PL フィルタを適用した例です。木材の質感、青空の抜け、水面反射を例にしましたが、他にもいろんな場面で使えることがわかってきました。オンとオフの違いがわかりやすい例を挙げましたが、偏光の効果は連続的なので、少しだけ反射を除くとか、微妙な加減ができる場合もありますし、どうやっても絵が変わらない場合もあります。
私は、こうして改造したスマホのルックスと、レンズ用のキャップが取り付けられる点がすっかり気に入って愛用しています。





